興国寺城に行ってみたいけど、こんな疑問ありませんか?
- 興国寺城ってどこにあるの?何が見られるの?
- アクセスや駐車場はどうなってる?
- 続日本100名城のスタンプはどこで押せる?
- 北条早雲って何者?なんでここが出発点なの?
- 山城って体力いる?バリアフリーは大丈夫?
この記事では、城郭検定1級のユラルが実際に訪れた体験をもとに、興国寺城をまとめました。

しろやしろ手帖の最初の記事が興国寺城!?
このブログって東海地方がメインじゃないの!?

えーっと..いやまぁ..一番簡単そうな記事を..えーっと、
本文にいきましょう!
興国寺城とは?北条早雲、天下取りへの第一歩
1500年前後に成立したと伝わる城。ここからすべてが始まった。
興国寺城(こうこくじじょう)は、静岡県沼津市根古屋に位置する山城です。続日本100名城(No.145)にも選ばれており、城好きなら一度は足を運びたい史跡のひとつ。
でも、城なのかお寺なのかわからない名前のお城が特別な理由はそこじゃありません。

興国寺のあった場所に建てられた城らしいぞ。
ここは、小田原北条家(後北条氏)の初代・北条早雲の旗揚げの城と伝わる地なんです!
小田原北条家といえば、約100年にわたって栄えた戦国時代の名門。
(北条早雲→北条氏綱→北条氏康→北条氏政→北条氏直)
その初代・北条早雲(ほうじょう そううん)は、駿河(現在の静岡)の今川家に仕えていた武将でした。

素浪人から成り上がった戦国大名の先駆け説は、今はほぼ否定されているそうです。
今川家の内紛の調停に功績をあげた早雲は、その褒賞として興国寺城を与えられます。ここを足がかりに伊豆・相模へと勢力を広げ、やがて小田原を本拠とする後北条氏の礎を築きました。
興国寺城は、そんな小田原北条家の歴史の「出発点」です。

基本情報
| 築城年 | 1500年前後と伝わる(城郭としての起源はさらに古い可能性もある) |
| 最初の城主 | 北条早雲(旗揚げの城と伝わる) |
| 城の種類 | 平山城 |
| 所在地 | 静岡県沼津市根古屋 |
| 続日本100名城 | No.145 |
| 文化財指定 | 国の史跡 |
🏯 興国寺城と北条早雲
長享2年(1488年)頃、今川家の家督争いを収めた功績により、早雲は駿河東部の所領と興国寺城を与えられた。この城が、後北条氏5代による関東支配の出発点となった「旗揚げの城」である。早雲はここを足がかりに伊豆へ侵攻し、戦国大名への道を歩み始めた。
訪問情報
| 開園時間 | 見学自由(特に制限なし) |
| 休城日 | なし(年中見学可) |
| 入場料 | 無料 |
| 駐車場 | 無料(10台以上) |
| トイレ | 簡易トイレあり(穂見神社そば・緊急時のみ推奨) |
| スタンプ | 穂見神社境内・終日押印可(続日本100名城 No.145) |
見どころ
大空堀・土塁
興国寺城の見どころといえば、なんといっても大空堀と土塁です。
城址に足を踏み入れた瞬間、目に飛び込んでくるのが、この圧倒的な土塁の高さ。

そして天守台から覗き込んだ時の堀の深さ。


土塁も高いし、この堀もめちゃくちゃ深いな。

興国寺城が作られた戦国初期は、石垣よりも土を盛った「土塁」と深く掘った「空堀」が主流だったんですよ。
「空堀」とは、水を張らない堀のこと。深く掘ることで敵の侵入を防ぎます。
興国寺城の大空堀は規模が大きく、上から眺めるだけでも圧巻の迫力です。木々が茂る夏〜秋は緑に包まれた幻想的な雰囲気になります。この大空堀は江戸時代初期の絵図にも描かれており、その頃にはすでに現状に近い形で使われていたと考えられています。

訪問したのは10月の日曜日の夕方。あたりには誰もいませんでした。夕暮れの静けさの中に立つと、なんとも言えない心地よさがあります。

ただ…人によってはちょっと怖いかも(笑)。

僕は坊主だから平気だけどね!
野面積み石垣
天守台のそばに残る野面積み(のづらづみ)の石垣も、興国寺城の見どころのひとつです。


なんか石がゴツゴツしててガタガタじゃない?

これが「野面積み」という技法なんですよ。石を加工せずに自然のままの形で積み上げていく、日本の城郭で最も古い石垣の積み方です。実はかなりの技術が必要なんです。
野面積みは、加工していない自然石をそのまま積み上げる、最も古い石垣の積み方です。石を綺麗に加工する技術が発達する前の、戦国初期らしい素朴な石垣といえます。
石と石の隙間に小石を詰めて安定させ、排水性にも優れた構造です。興国寺城の野面積みは規模こそ大きくないものの、戦国初期の築城技術をリアルに感じられる貴重な遺構です。
天守台と眺望
城址のいちばん奥、最高所に位置するのが天守台です。急な階段を登りきると、そこには広々とした空間が広がっています。


天守台ってなに?

天守閣があった場所です。皆さんが思い浮かべる「お城」の建物のイメージと言えばいいでしょうか。ただ興国寺城の場合、発掘調査で瓦が出土していないことから、板葺きなどの簡素な構造だった可能性が高いと考えられています。

発掘調査では礎石が複数見つかっており、今も地面にその石が残っています。かつてここに建物が立っていたことを、足元で実感できます。


天守台に登ると、現在の街並みを一望できます。視界が抜けてとても気持ち良かったです!
天守台から今の街を眺めながら、「早雲も同じように景色を見ていたのかなぁ。。。」
そんなことを考えながら感慨にふけるのが、歴史好きにはたまらない瞬間ですね。

意外とセンチメンタルなんだな(笑)
アクセス・駐車場
車でのアクセス
東名高速道路「沼津IC」から車で約20分が目安です(道路状況により変動します。事前にカーナビでご確認ください)。カーナビは「興国寺城跡」または「沼津市根古屋」で検索するとスムーズです。
電車でのアクセス
JR東海道本線「原駅」から徒歩約30分。バスの便は少ないため、電車で来る場合はタクシー利用が現実的です。
駐車場
無料・10台以上停められるスペースがあります。手前の駐車場に停めるのがおすすめ。
城址入口の手前と、もう少し奥にも駐車できそうなスペースがありますが、奥は「停めていいのかよくわからない」雰囲気を感じました。迷ったら手前の駐車場一択で問題ありません。Pの看板が目印です。

所要時間・バリアフリー情報
所要時間の目安
| 見学スタイル | 目安時間 |
|---|---|
| さっと一周(メインどころのみ) | 30分ぐらい |
| じっくり見学(空堀まで含む) | 1時間〜 |

私は空堀までは降りずに、天守台でぼーっとして、40分ほど滞在しました。空堀までじっくり回るなら、1時間以上は見ておくと安心です。
バリアフリー情報
| 場所 | 状況 |
|---|---|
| 駐車場〜天守台入口 | 平坦・ベビーカーでも問題なし |
| 天守台への登り | 急な階段あり・足元注意 |
| 日陰 | ほぼなし |
| トイレ | 穂見神社そばに簡易トイレあり(緊急時のみ推奨) |

天守台への階段は急です。小学生ぐらいなら一人で登れるレベルですが、足腰に不安がある方は無理せず、土塁だけでも十分見ごたえがあります。

トイレは穂見神社のそばに簡易トイレが設置されています。(私は後から気づきました。)
夏の訪問は要注意。遮るものが何もないので、日差しをまともに受けます。
水分補給は必須、帽子もお忘れなく。

私は10月の夕方に訪問しましたが、日差しが強かったです。

夏のお城ってどこも暑いよね(笑)
続日本100名城スタンプ情報
興国寺城は続日本100名城 No.145に選定されています。スタンプ目当ての方も安心、城址内で押せます。
スタンプ設置場所
スタンプは穂見神社境内の説明看板横に設置されており、終日押印可能です。城址を歩きながらそのまま押せるので、わざわざ別の場所に行く必要はありません。


スタンプが違う場所にあると、地味にめんどくさいよね。
なお、浮島地区センターにも設置されています(開館時間:9時〜21時、年末年始(12月29日〜1月3日)休館)。神社境内のスタンプが万一押せない状況のときの保険として覚えておくと安心です。

野外設置のため、雨天時はスタンプ帳が濡れる恐れがあります。雨の日はジップロックなどに入れて持参するのがおすすめです。
スタンプ帳について
スタンプを集めるには公式スタンプ帳が必要です。まだお持ちでない方はこちらからどうぞ。
続日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき
1,980円(税込・送料無料)
興国寺城を含む続100名城を網羅。スタンプ帳が付属しているので、これ一冊持って城めぐりに出かけよう。
楽天で購入次はここへ|セットで行きたい周辺のお城
興国寺城を訪れたなら、ぜひセットで立ち寄りたいのが山中城です。
同じ静岡県内、車で30分ほどの距離にある山中城は、戦国時代の土造り城郭の傑作として知られています。特に「障子堀」の美しさは圧巻で、興国寺城の大空堀・土塁と合わせて見ると、土の城の魅力を存分に味わえます。
訪れた後も、歴史は続く
北条早雲・北条氏をもっと深く知りたい方へ
興国寺城をきっかけに北条早雲に興味を持った方には、関連書籍がおすすめです。現地を訪れた後に読むと、城址の風景が頭に浮かびながら読めて、理解がぐっと深まります。

僕は活字見てると眠くなるから、戦国武将の解剖図鑑にしよっと。
お城のことをもっと知りたい方へ

正保城絵図も載ってるのでオススメです!
まとめ|興国寺城は「始まりの城」だった
興国寺城は、派手な天守閣もなければ、観光客でにぎわう城でもありません。
でも、小田原北条家の歴史がここから始まったという事実は、城址に立つと妙にリアルに感じられます。大空堀の深さ、土塁の高さ、天守台から見える街並み——全部ひっくるめて、「ここから始まったんだな」という感慨が静かに押し寄せてくる場所です。

これから始まる「しろやしろ手帖」に相応しいお城として、最初から決めてました!

・・・
混雑ゼロ、入場無料、駐車場無料。それでいてこの見ごたえ。コスパ最強の城址といっても過言ではありません。
東海道・沼津方面に立ち寄る機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。



