小牧山城、久しぶりに再訪したら、全然違う城になっていた。
大手道の階段、復元された土塁と空堀、そして岩盤に積まれた石垣——以前には見えていなかった景色が、再訪するとはっきりと目に飛び込んできました。発掘調査と整備が進むたびに顔を変えるこの城は、何度訪れても「初めて」に近い発見がある、ちょっと珍しいお城です。

小牧山城って信長のお城でしょ?なんとなく知ってる!

はい、信長が初めて自ら築いた城として知られています。実は何度訪れても新しい発見がある。ちょっと珍しいお城なんです!
- 小牧山城ってどんなお城?信長とどんな関係があるの?
- 見どころは?石垣や天守は見られる?
- アクセス・駐車場はどうなっている?
- 所要時間はどれくらい?
- スタンプはどこで押せる?
城郭検定1級のユラルが、実際に訪れた体験をもとに、小牧山城の見どころ・アクセス・駐車場・スタンプ情報まで、まとめてご紹介します。
小牧山城とは?
小牧山城は、愛知県小牧市にある平山城です。標高約86mの小牧山に築かれ、織田信長が1563年(永禄6年)に美濃攻めの拠点として築城しました。
築城から4年後、1567年に信長が岐阜へ居城を移したことで廃城となり、その後は長らく歴史の表舞台から外れます。しかし再び脚光を浴びたのが1584年の「小牧・長久手の戦い」。徳川家康がこの地に本陣を敷き、大改修を行って巨大な堀と土塁、堀に通じる虎口を築いたことで、信長の城の上に家康の手が加わるという、二重の歴史を持つ城跡になりました。

信長と家康のコラボレーション!
現在は「史跡小牧山」として整備された公園になっており、山頂には小牧山歴史館(模擬天守・資料館)、山麓にはれきしるこまき(小牧山城史跡情報館)が建っています。

基本情報
| 築城年 | 1563年(永禄6年) |
|---|---|
| 築城者 | 織田信長 |
| 城の種類 | 平山城 |
| 所在地 | 愛知県小牧市堀の内 |
| 続100名城 | No.149(続日本100名城) |
| 文化財指定 | 国の史跡 |
🏯 小牧山城と織田信長
永禄6年(1563年)、信長は那古野城から本拠を小牧山へ移し、山頂に石垣を用いた当時最先端の城を築いた。尾張統一から天下布武へと歩み始めた、信長の野望が息づく最初の本格的居城である。桶狭間の戦いから間もないこの時期、小牧山城は信長の飛躍の舞台となった。
訪問情報
| 開館時間 | 小牧山歴史館 9:00〜16:30/れきしるこまき 9:00〜17:00 |
|---|---|
| 休館日 | 第3木曜日・年末年始(12月29日〜1月3日)※第3木曜日が祝日の場合は翌平日 |
| 入場料 | 大人200円(18歳以下無料)※共通券で両施設に入場可 |
園内の歩き方|ルートと注意点
史跡公園南口から入ると、まず目に入るのがガイダンス広場です。案内板で全体のルートを確認してから出発しましょう。

園内には大きく2つのルートがあります。
舗装された園路(おすすめ)
史跡公園南口から時計回りに進むルートです。コンクリートで舗装されているため、歩きやすく足腰への負担も少なめ。ゆっくり景色を楽しみながら山頂を目指せます。ただし、天守付近からは階段でしか登れないため、最後だけ階段になる点は覚えておいてください。

大手道(正規ルート)
山の中を直線的に登る階段のコースです。足腰に不安がなければ、こちらが歴史的な登城ルートとして本来の小牧山城を感じられます。

いやあああああーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

む、、、、、むーーーーーしーーーーーー!!!

レキダンくん、虫が苦手なんですね(笑)公園ですから、虫はいますよ。
再訪したのは、春の陽気な日でした。虫が多く見られたので、私たちは虫を避けて舗装された園路をぐるっと回りました。

面目ない…
小牧山はちょっとした低山ハイキングの感覚で歩けて、山の中は木々が日光を遮ってくれるので、思ったより暑さを感じません。

訪れたときには、ランニングをしている方や犬の散歩をしている方の姿もあり、観光客だけでなく地元の人たちにも日常的に親しまれている場所なんだと感じました。年配のご夫婦もたくさんいらっしゃっていて、散歩がてら気軽に楽しめる城跡です。

気持ち良いーー!

もう元気になってる(笑)
私たちは舗装園路を回りましたが、大手道から登ると、木々の隙間から石垣と天守がふいに姿を現す瞬間に出会えます。次回はこちらのルートで来てみたいと思いました。

見どころ① 復元された土塁・空堀と、今も変わり続ける城跡
小牧山城の見どころのひとつが、大手口エリアに復元された2段の土塁と空堀です。

土塁とは土を盛り上げて築いた防御壁、空堀とは水を入れずに掘った堀のこと。小牧・長久手の戦いのとき、徳川家康がわずか5日間でこの土塁を高め、堀を深くしたと伝わっています。

土塁と空堀の高低差は8〜9mほどあると言われていますが、訪れたときは斜面一面に草が生い茂っていて、正直なところスケール感がつかみにくかったです。ただそれがかえって、城跡らしい野性味を残していて悪くない雰囲気でした。

下から見た時、土塁がどーーーんってあって迫力あったな。

しょっぱなから、迫力ありますよね!これを家康はわずか5日で築いたんですよ。
続いて、天守下の曲輪付近にある「守りの要衝 虎口a」。
▼過去訪問時

▼再訪時

以前訪れたときとほぼ同じアングルで思わず写真を撮ってしまった場所ですが、土塁と堀が組み合わさった構造が前回よりも目で追えるようになっています。

ん?
天守の石垣の変化も見どころのひとつです。
以前訪れたときには、土塁と堀のイメージが強く、案内板などに石垣、巨石などと書かれていても、石が地面に転がっているような状態で、石の城としての全体像が少し掴みづらい感じでしたが、

再訪すると、2段の石垣がしっかりと姿を現しており、天守の構造が見て取れるようになっていました。これは令和3年(2021年)から始まった史跡整備工事によるもので、織田信長時代の野面積みを可能な限り再現した石垣が、山頂部に復元された結果です。

虎口aはちょっと微妙な感じだったけど(笑)、石垣の感じが全然違うね!

訪問前後の違いを比べてみると、整備がどれだけ進んでいるかがよくわかりますね。
現在も継続的に発掘調査と整備が進んでおり、訪れるたびに新しい景色に出会える城跡です。
見どころ② 天守(小牧山歴史館)・石垣・眺望
山頂にある小牧山歴史館は、いわゆる模擬天守です。1968年(昭和43年)に実業家の故・平松茂氏が私財を投じて建設し、小牧市に寄贈したもので、内部は資料館になっています。

天守に登る前に注目してほしいのが、周囲の石垣です。山の岩盤に直接石を積み上げた構造が残っており、信長が本格的に石垣を用いた城の原点がここにあります。

後の安土城へとつながる石垣技術の萌芽がこの小牧山城にある、というのは非常に興味深いポイントです。

岩盤の上に石を積んでるの?なんか不安定じゃない?頭痛が痛いみたいな。

頭痛が痛いはよくわかりませんが(笑)、不安定に関してはむしろ逆です。岩盤を基礎として使うことで、非常に安定した石垣になるんですよ。
そして天守に登ると、濃尾平野が360度広がる眺望が待っています。名古屋方面はもちろん、晴れた日には遠く岐阜城まで見渡せることも。



展望室の床面に広がる航空写真を見てから、外を見渡すのがポイント。
さらに、近くに県営名古屋空港(小牧空港)があるため上空を飛行機が頻繁に通過します。

お城の天守と飛行機を一緒に収められるのは、全国広しといえどもなかなかない光景です。タイミングを見計らってシャッターを切ってみてください。

飛行機ちっさ!

肉眼だともう少し大きいです(笑)
見どころ③ れきしるこまき(小牧山城史跡情報館)
山麓にあるれきしるこまき(小牧山城史跡情報館)は、2019年4月にオープンした比較的新しい施設です。
近年の発掘調査で明らかになった小牧山城の石垣や城下町の構造、小牧・長久手の戦いの経緯などを、模型・動画・CG映像を使ってわかりやすく紹介しています。

非常にコンパクトな展示ですが、内容は充実していて個人的にはとても楽しめました。歴史の知識がなくても映像でサクッと理解できる構成になっているので、初めての方にも安心です。
また、無料エリアにも展示スペースがあり、入場料なしでも一部の展示を楽しめます。

個人的にはとても良かったです!
そして何より注目したいのが入場料。小牧山歴史館との共通券でたったの200円です。


200円って安すぎない?!僕のおこづかいでも入れるよ。

コスパ良すぎですよね。けちけちせずにぜひ入場しましょう(笑)
小牧山城へのアクセス・駐車場
車でのアクセス
車でお越しの場合は、事前にGoogleマップで「史跡小牧山」を検索してからお出かけください。入口や駐車場は初めてだとわかりにくいので、ナビの活用をおすすめします。

私は小牧市役所を目的地にしました。
駐車場
①小牧市役所駐車場(無料・294台)
市役所の駐車場ですが、公式サイトに小牧山城の駐車場として案内されているので安心して利用できます。大手口側からのアクセスになります。祝日の午前中でもわりと停められました。


市役所の駐車場って停めていいの?

公式サイトに案内があるので大丈夫です。私も最初は不安だったので何回も確認しました(笑)
②小牧山北駐車場(有料・50台)
小牧山北駐車場側からは、搦手側に近いエリアからのアクセスになります。こちら側には土塁断面が見られる展示物があるので、立ち寄る価値ありです。帰り際に忘れず寄ってみてください。
料金:最初の2時間無料、以降30分ごとに100円

ユラルは帰ってから展示物の存在に気づいたもんね。ブログやってんのに、行く前に調べないからだよ…(笑)

唯一の心残りです(笑)
電車でのアクセス
名鉄小牧線「小牧」駅から徒歩約25分。または、駅からこまき巡回バス「こまくる」に乗り換え、「小牧市役所前」または「小牧山前」で下車、徒歩約10分です。「こまくる」は大人1日200円で乗り放題とお得です。※路線・停留所は変更になる場合があります。最新情報は小牧市公式サイトでご確認ください。
所要時間・バリアフリー・トイレ
所要時間の目安
散策のみであれば1時間程度。小牧山歴史館とれきしるこまきの両方に入場する場合は、1時間半〜2時間を目安にするとゆっくり楽しめます。
バリアフリー情報
舗装された園路を使えば、比較的歩きやすいルートで山頂近くまでアクセスできます。ただし、天守付近は階段のみとなっており、車いすや足腰に不安がある方は事前にご注意ください。れきしるこまきは山麓にある施設なので、こちらはバリアフリー対応です。

トイレ
- 小牧山歴史館(天守)内
- れきしるこまき内
- 公園内(数か所)
- 小牧山北駐車場付近
トイレの数は多めなので、園内で困ることはほとんどないかと思います。
スタンプ情報
小牧山城は続日本100名城 No.149に選定されています。
スタンプの設置場所は2か所です。
- 小牧山歴史館(天守内・入場してすぐのところ)
- れきしるこまき(入場してすぐのところ)
どちらも入場してすぐの場所にひっそりと置いてあります。見逃しやすいので、入ったらすぐ確認しておくのがおすすめです。

私は毎回、スタンプ場所も写真撮影もよく見逃します…
なお、スタンプ帳をまだお持ちでない方はこちらがおすすめです。
続日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき
1,980円(税込・送料無料)
興国寺城を含む続100名城を網羅。スタンプ帳が付属しているので、これ一冊持って城めぐりに出かけよう。
楽天で購入合わせて行きたい|周辺を車で回るなら
小牧山城と合わせて訪れたいお城が、車で1時間圏内にいくつかあります。
犬山城
犬山城(国宝・現存天守)は小牧山城から車で約30分。現存する天守の中でも最古の形式に属する貴重なお城です。同じ愛知県内なので、1日で両方回ることも十分可能です。
名古屋城
名古屋城は車で約30分。金のしゃちほこで有名な、東海地方を代表するお城です。小牧山城と名古屋城をセットで回るのもおすすめのコースです。
これらを1日や1泊2日でまとめて回るなら、レンタカーが断然便利です。電車でのアクセスが難しい城跡も多く、荷物を気にせず動ける点でも車移動に軍配が上がります。

確かに電車だと乗り換えが多くて疲れるんだよね……。
▼レンタカーをお探しの場合は楽天トラベル(レンタカー)が便利です。
宿泊情報
小牧山城の観光拠点としては、名古屋市内か小牧市内に宿を取るのが便利です。
名古屋市内は新幹線・地下鉄のアクセスが抜群で、観光・グルメの選択肢も豊富。名古屋城と合わせて東海エリアをじっくり回りたい方に向いています。
小牧市内は名古屋市内と比べてホテルの数は少ないですが、小牧山城まで近く、翌朝早めに動きたい方には便利です。

個人的には、名古屋城 → 小牧山城 → 犬山に泊まり、翌日は犬山城を訪れるプランが、方向や時間配分の面でおすすめです。
犬山に泊まる場合は、犬山城近くの「ホテルインディゴ犬山有楽苑」を検討してみてください。
ホテルインディゴ犬山有楽苑 by IHG
犬山城のお膝元、国指定名勝「有楽苑」に隣接するデザインホテル。城下町の風情を感じながら泊まれる、犬山観光の特別な一夜におすすめの宿です。
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僕は、名古屋めし食べたいから名古屋泊にしたい!

名古屋は食べるところには困りませんからね。ひつまぶし、味噌カツ、手羽先……選び放題ですよ。
訪れた後も、歴史は続く
小牧山城を訪れると、自然と信長や家康のことをもっと知りたくなります。現地で感じた「なぜここに城を?」「なぜ5日で土塁が?」という疑問を、帰ってから本で掘り下げるのが城めぐりの醍醐味のひとつです。
小牧・長久手の戦い関連の書籍
小牧・長久手の戦いの全貌に興味が湧いた方にオススメです。
織田信長の書籍
小牧山城の築城者、織田信長を知るのにオススメ。
小牧山城関連グッズ
織田信長関連グッズ

ふるさと納税で贈り物も良いね!僕好みの金ピカじゃないのが残念だけど。

さりげなく身に着けるには、金ピカじゃない方が良いんですよ…
まとめ|小牧山城は「未完の城」だった
小牧山城を訪れて感じたのは、ここが単なる「城跡の公園」ではないということです。

ランニングをする人、犬の散歩をする人、仲良く歩く年配のご夫婦。観光客だけでなく、地元の人たちが日常的に足を運ぶ場所として、小牧山は長く愛され続けています。城跡がこれだけ自然に地域に溶け込んでいる場所は、そう多くありません。
そしてこの城は、今も静かに変わり続けています。
以前に訪れたときには見えていなかった石垣の構造が、再訪では明確に目視できるようになっていました。発掘調査と整備が継続的に進む中で、訪れるたびに新しい発見がある——そういう意味で、小牧山城はある種の「未完の城」と言えるのではないでしょうか。

次に訪れたとき、また何かが変わっているかもしれません。それがこの城の、いちばんの魅力だと思いました。

じゃあ、また来なきゃいけないな。

そういうことです。何度でも来たくなる城ですよ。




