城郭検定準1級・1級の難易度と勉強法|併願の是非も1級保有者が本音で解説

日本城郭検定1級(金)と準1級(赤・pre 1st grade)の合格記念バッジ
  • 準1級から急に難しくなるって本当?
  • 1級の合格率ってどのくらい?
  • 準1級と1級って併願できるの?
  • 過去問がないって聞いたけど、どうやって勉強すればいい?
  • 勉強期間はどのくらい必要?

こんな疑問を持っている方に向けた記事です。

私は城郭検定1級を保有していて、準1級・1級ともに実際に受験・合格しています。この記事では、その実体験をもとに、準1級・1級の難易度の正直なところ、実際にやった勉強法、そして「併願すべきかどうか」まで、本音で解説します。

レキダン
レキダン

2級も受かったし、次は準1級だね!この調子なら楽勝でしょ?

ユラル
ユラル

その勢い、嫌いじゃないです(笑)ただ準1級からは、正直『別世界』ですよ。

城郭検定準1級・1級とは?【1級は準1級合格が受験資格】

まず基本情報から整理します。準1級と1級は、城郭検定の中で上位2つにあたる難関級です。最初に押さえておきたいのは、準1級までは誰でも受験できますが、1級だけは「準1級合格者」しか受験できないという点です。つまり1級を目指すなら、準1級の突破が必ず通り道になります。

項目準1級(武者返級)1級
レベル難関専門家レベル
試験範囲3級・2級の範囲+100名城以外の城からも出題準1級までの全範囲+時事情報を含む、城に関するあらゆること
出題形式四択マークシート・100問・60分同左
合格ライン概ね70問以上(回により変動あり)同左
平均合格率約35%約5%
受験料(税込)6,800円9,400円
受験資格どなたでも準1級合格者のみ

注目してほしいのは合格率です。2級までは7〜8割の方が合格しますが、準1級では約35%、つまり3人に1人。そして1級約5%、20人に1人しか受かりません。準1級に「武者返(むしゃがえし)」という愛称が付いているのは伊達ではなく、ここから一気に壁が立ち上がります。

レキダン
レキダン

1級の合格率5%!?消費税より低いじゃん!!

ユラル
ユラル

消費税と比べる意味がわかりません><

もうひとつの違いが出題範囲の性質です。準1級は3級・2級の範囲に加え、100名城以外の城からも出題される、より広く深い知識が問われます。そして1級では、最新の発掘調査やニュースといった時事情報まで含めて『城のすべて』が範囲になります。

なお、城郭検定は2026年から年1回開催に変わりました(以前は年2回で、1級のみ年1回でした)。年に一度の挑戦になったぶん、計画的な準備がこれまで以上に大切になっています。

3級・2級を含む検定全体の仕組みについては、こちらのまとめ記事で詳しく解説しています。3級・2級の併願を考えている方は、3級・2級併願ガイドをどうぞ。

準1級・1級は併願できる?【結論:おすすめしません】

結論から言うと、準1級と1級の併願は「制度上はできます」。ただ、私はおすすめしていません。

3級・2級の記事では「併願はアリどころか、むしろおすすめ」と書いた私ですが、上位2つの級については真逆の結論になります。実際、私自身も準1級・1級はそれぞれ単願で受験しました。

レキダン
レキダン

ユラルは弱気だなぁ。僕は併願するぞ。

ユラル
ユラル

り、理由を聞いてから判断しても遅くはないですよ!

併願より単願をすすめる3つの理由

1つ目は、体力の問題です。

四択100問・60分の試験を、1日に2本。しかも準1級・1級ともに、1問1問の難易度が2級までとは別次元です。わからない問題を「飛ばすか、粘るか」の判断を100回以上繰り返す試験を2連戦するのは、想像以上に消耗します。

2つ目は、試験の順番です。

実施回のスケジュールによっては、1級の試験のあとに準1級を受ける順番になることがあります。最難関の1級で頭を絞り切ったあとに「その1級の受験資格がかかった準1級」を受けるのは、気持ちの面でもかなりハードです。

そして3つ目が最大の理由です。

1級の受験資格は「準1級合格者」のみ。つまり併願の場合、その日の1級で合格点を取れていても、準1級のほうで落ちてしまうと、1級の合格は認められません。せっかくの1級合格が「幻」になってしまうんです。

レキダン
レキダン

えっ!? 1級に受かってても、準1級で落ちてたらナシになるの?

ユラル
ユラル

はい、そうなんです。私はこの『幻の1級合格』のリスクは取れませんでした…。

併願すると受験料は合わせて16,200円。もし準1級でつまずけば、金額のダメージ以上に、気持ちのダメージが大きいと思います。準1級の合格率は約35%。3人に2人は落ちる試験で「自分は確実に受かる」とは、なかなか言い切れないのではないでしょうか。

レキダン
レキダン

3人に2人は落ちるのか…

もちろん、準1級は確実に通れるという手ごたえのある方なら、併願も選択肢だと思います。ただ、これから準1級・1級を目指す多くの方には、まず準1級を確実に仕留めて、翌年に万全の状態で1級へ。この順番をおすすめします。

レキダン
レキダン

うーん、悩むなぁ…でも僕ならいける気がするんだよなぁ…

私の場合も、準1級に合格した翌年に1級を受験しました。当時、1級は年1回の開催だったので、準備期間は約1年。現在は全級が年1回開催になったので、これから受ける方も自然と「今年準1級、来年1級」というリズムになるはずです。急がば回れ、です。

ユラル
ユラル

さっき和尚さんが、単願なら試験代出してくれるって言ってましたよ。

レキダン
レキダン

よし、単願だ!

難易度の正直な評価【1級保有者の本音】

先に本音を言うと、準1級は「正しく勉強すれば届く壁」、1級は「勉強に加えて、情報を追い続ける持久走」でした。同じ上位級でも、手ごたえの質がまったく違います。

城郭検定準1級・1級の難易度イメージ(壁と持久走)
準1級は「正しく勉強すれば届く壁」、1級は「情報を追い続ける持久走」。同じ上位級でも、手ごたえの質はまったく違いました。

準1級の手ごたえ|「武者返」の名前に、正直ビビっていた

準1級は「武者返」と言われるくらいなので、受験前は正直ビビっていました。

そして勉強を始めてすぐ、ビビっていた自分が正しかったことに気づきます。2級まで合格していたのに、何が土塁で、何が堀で、何が堀切なのか、実はちゃんとわかっていなかったんです。

レキダン
レキダン

え、2級に受かってるのに…?

ユラル
ユラル

2級までは『なんとなく』の暗記でも選択肢を絞れたんです。でも、ここからは用語と構造を本当に理解していないと戦えないと思ったんです。

だから私は、上位級を目指すにもかかわらず、基本の学び直しから始めました。結果的に、準1級には上位10位以内のスコアで合格できました。「武者返」にビビって基礎に戻ったことが、いちばんの近道だったと思っています。

1級の手ごたえ|勉強量より「情報を追い続ける力」

1級の難しさは、問題の意地悪さではなく「範囲に終わりがないこと」です。

過去問や参考書の知識はもちろん前提ですが、1級では城の新しい動向、つまり最新の発掘調査・復元・ニュースといった時事情報まで出題範囲に含まれます。参考書を読み終えれば完成、というゴールが存在しないんです。

正直に言うと、これが一番きつかったです。合格率約5%という数字は、難問奇問で振り落とされるというより、この「範囲の広さと情報の鮮度」に多くの方が追いつけないことの表れだと感じています。

レキダン
レキダン

準1級でトップ10なら、1級も余裕だったんじゃないの?

ユラル
ユラル

いえ、1級は同じ検定とは思えない、別の競技でした…。

実際にやった勉強法【基本の学び直し+傾向分析】

準1級・1級の勉強法は、基本的に同じやり方の延長線上にあります。準1級を勉強しつつも1級の勉強もしているイメージです。

ユラル
ユラル

1級並の勉強をしておけば、準1級にも対応できると思ったんです。

私がやったことは大きく3つ。

基本の学び直し」「出題傾向の分析」「見返しメモ作り」です。順番に紹介します。

まず「お城のすべて」で基本を徹底的に学び直す

「なんとなく」ではなく「ちゃんとわかる」ようにならないと、武者返や1級は突破できない。

そう思った私が使ったのが、公式参考書のひとつ「お城のすべて」です。堀・土塁・縄張りなど城の基本が幅広く載っていて、文章のボリュームも多すぎず読みやすい。画像が豊富なので、視覚でも理解できるのがいいところです。

破風や懸魚、蟇股といった建築用語は、この書籍がなければ今も全くわかっていなかったかもしれません。

お城のすべて
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お城のすべて

天守・石垣・堀・虎口など城の構造を余すところなく解説した一冊。準1級・1級で問われる細部の知識を体系的に押さえるのに最適な、検定上位級の定番参考書です。

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レキダン
レキダン

はふう…?かがりざかな…? なんて読むのか全くわからん…。

ユラル
ユラル

破風(はふ)・懸魚(げぎょ)・蟇股(かえるまた)です。準1級では、このあたりが普通に出てきますよ。

出題傾向を分析する【4つのパターン】

基礎を固めたうえで、過去の問題と各参考書を理解していくのが勉強の中心です。ただ私は、それに加えて「どういう方向性の問題が出ているか」を自分なりに分析して対策しました。見えてきたのは4つのパターンです。

1つ目は、数字に関する問題。

何キロ、何個、何年間など、数にかかわる出題が多い傾向です。数字の情報を見つけたら、必ずメモに残すようにしていました。

2つ目は、城と建造物の組み合わせ。

「◯◯城と◯◯門」「◯◯城と◯◯櫓」のような、セットを問う問題が目立ちます。城単体ではなく、門や櫓とセットで覚えるのがコツです。

3つ目は、現存するもの。

現存天守・現存櫓・現存門など「現存」に関する問題は頻出です。ここはそのまま、覚えるしかありません。

4つ目は、用語を一覧で覚えること。

たとえば「障子堀」といえば山中城が有名ですが、それだけで終わらせず、豊臣期大坂城、米沢城、松江城(城下)…と、その用語に当てはまる城を一覧にして覚えます。問題がどの城から出ても対応できるようになります。

ユラル
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関連する用語同士を結びつけて理解できれば、知識の幅が広がります。

こちらも用語を横断的に覚えて知識の幅を広げるのに役立つ一冊です。

よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書 増補改訂版
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よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書 増補改訂版

縄張・石垣・虎口など城郭用語を体系的に一覧で整理した公式参考書。準1級・1級では細かい専門用語の知識も問われるため、用語を横断的に覚えて知識の幅を広げるのに役立つ一冊です。

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A4用紙20枚の『見返しメモ』を作る

分析して見つけた数字・組み合わせ・現存情報のほかにも、一国一城令の例外、空襲で焼けた天守とその日付、国の特別史跡になっている城…。そういった「あとで絶対に問われそうな情報」を、後から見返せる形でメモにまとめていました。

城郭検定準1級・1級対策で作成した見返しメモの実物
実際に使っていたA4の見返しメモ。数字・組み合わせ・現存情報などを試験直前まで見返せる形でまとめていました。

このメモ作りは1級でも同じように続けていて、準1級との違いは量だけ。1級のときには、A4用紙が20枚ぐらいになるほどの量になっていました。

レキダン
レキダン

に、20枚…。それ全部覚えるの…?

ユラル
ユラル

試験直前は、このメモが一番の武器になるんです。

なお、私が準1級を受けた当時は市販の過去問題集が存在せず、出題傾向の情報を集めること自体が最初の壁でした。今は公式過去問題集(準1級・2級・3級編)が出ていて、準1級の過去問1回分と1級のチャレンジ問題まで収録されています。これから受ける方は、正直うらやましいです。使わない手はありません。

公式 日本城郭検定過去問題集 改訂新版
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公式 日本城郭検定過去問題集(改訂新版)

日本城郭協会公式の過去問題集。準1級・1級は出題範囲が広く難易度も高いため、まずはこの一冊で問題形式と出題傾向の全体像をつかんでおくのが対策の第一歩です。

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公式日本城郭検定過去問題集 第25・26・27回収録
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公式日本城郭検定過去問題集 第25・26・27回収録(準1級・2級・3級編)

最新3回分の過去問を収録。準1級の問題も含まれているので、改訂新版と併用して最新の出題傾向まで押さえておきたい一冊です。

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レキダン
レキダン

僕はユラルが過去問、過去問うるさいからすぐに買ったよ!

1級ならでは:城の時事情報を追いかける

1級でも、基本の勉強方法はこれまでと同じです。ただ、1級だけに追加される仕事があります。それが時事情報です。

過去問や既存の城の知識も大事ですが、1級では城の新しい動向、つまり各地の発掘調査・復元工事・ニュースといった「情報のアップデート」にも目を向けていないといけません。そしてこれは、参考書では追えません。私はネットニュースやテレビのニュースを常に意識して、自分から情報を取りに行っていました。

正直、個人的にはこれが一番きつかったです。机に向かう勉強と違って「終わり」がなく、日常生活のすべてがうっすら試験対策になっている感覚でした。

レキダン
レキダン

それ、いつ休むの…?

ユラル
ユラル

だから1級の勉強は『持久走』だと言ったんです。

試験2週間前は「字面」で詰め込む

なにせ城の数は多いですから、試験間際になると、まだまだ知らない城だらけであることに焦ってきます。勉強しても勉強しても足りない気がするのに、残り時間を考えると、1つ1つじっくり学んでいる余裕もない…。

それで私は、最終的には「字面(じづら)」で覚えました。

レキダン
レキダン

字面?

「田中城は静岡県にある、本丸櫓が現存する円郭式縄張の城」と文章で覚えるのではなく、「田中城・円郭式・静岡県・本丸櫓現存」というキーワードの並び、つまり文字そのもので覚えるんです。

レキダン
レキダン

は? ちょっと何言ってるのかわからない(笑)

説明が難しいのですが、キーワードの並びを1枚の画像のようにして頭に置いておくイメージです。

すると試験で「田中城」や「円郭式」という単語が出た瞬間、記憶の中のその画像が読み込まれて、セットの情報が芋づる式に出てきます。記憶術でいう「チャンク化」(複数の情報を1つのまとまりとして覚える手法)に近い方法だと、あとから知りました。

城郭検定1級の勉強法:字面暗記(チャンク化)のイメージ図
字面をカード1枚として覚えると、キーワードから芋づる式に思い出せる。

じっくり理解する時間がない終盤戦は、字面でとにかく量を頭に詰め込んで、1点でも多く記憶に引っかかるようにする。泥くさいですが、試験2週間前の私にはこれが最適解でした。

ユラル
ユラル

ただし、これは情報を詰め込んでるだけなので、最終手段としてご活用ください。

レキダン
レキダン

最後まで何言っとるのかわからんかったわ!

字面以外にも、実際の画像でイメージを掴むことも重要です。画像のある本は、パラパラ眺めるだけでも十分効果があるので、記憶の補完のためにもオススメです。

決定版 日本の城
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決定版 日本の城

中井均氏監修による豊富な写真・図版で全国の城を網羅した一冊。準1級・1級では城の外観や縄張りを画像で問われる出題も多く、実際にこの本で城を画像で覚えて対策しました。文章知識と合わせて視覚的にインプットするのに最適です。

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勉強期間の目安【準1級3ヶ月・1級10ヶ月】

参考までに、私の勉強期間は準1級が3ヶ月ほど、1級は10ヶ月ほどでした。1級はそのうち、がっつり集中して勉強したのが6ヶ月くらいです。

きれいごと抜きで言うと、1級の勉強をしていた時期は、本当に苦行でした。もともとはただ城を見るのが好きな素人が、ほぼ毎日勉強していたわけですから。後半は「早く楽になりたい」とずっと思っていました。

レキダン
レキダン

ちょっと…夢がない話になってきたよ?

ユラル
ユラル

でも、これが私の1級のリアルです…。だからこそ、受かった人が少ないんだと思います。

楽しみながら学習できたら理想でしたが、合格率5%の壁はそんなに甘くありませんでした。ただ、この期間を乗り越えた先の変化は本物です。

試験当日の話と時間配分のコツ

わからない問題は飛ばす・空欄にしない

時間配分のコツは、2級・3級とまったく同じです。わからない問題は飛ばす!

60分で100問、1問あたり36秒しかないのは全級共通ですが、準1級・1級は1問1問の重さが違います。これは知らない」と思った瞬間に飛ばして次へ進み、最後まで解いてから戻ってくる。上位級ほど、この判断の速さが合否を分けます。

そしてこれも同じですが、わからないからといって空欄にしないこと!四択ですから、マークさえすれば正解の可能性は25%残ります。空欄は0%です。ここだけは必ず守りましょう。

レキダン
レキダン

難しい問題ほど、こんな顔して意地になって粘っちゃいそう。

ユラル
ユラル

その1問に2分使うと、後ろの3問ぶんの時間が消えます。勇気を持って飛ばしましょう。

当日は早めに会場へ|熱田神宮で合格祈願してから挑んだ話

私が受験した当時、準1級・1級の試験会場は熱田神宮近くの学校でした。当日は早めに現地へ行き、熱田神宮で合格祈願をしてから会場へ向かったのを覚えています。

ギリギリに駆け込むと、それだけで心拍数が上がってしまいます。試験前の数十分を「気持ちを落ち着ける時間」にできるかどうかは、意外とバカにできません。会場の場所確認と心の整理を兼ねて、早め到着がおすすめです。

レキダン
レキダン

神頼みもするんだね。

ユラル
ユラル

10ヶ月勉強したうえでの神頼みですからね。お賽銭もいつもより多めに入れました(笑)

※試験会場は開催回・地域によって変わります。

合格後のメリット・次のステップ

1級に合格して一番変わったのは、周りの反応と、城の見え方でした。

まずメリットから。誰に話しても「すごい」と言われます。合格率約5%という数字のインパクトはやはり大きく、どんな分野であれ「1級を取得した」という事実には、それだけで伝わる力があります。そして何より、あの苦行のような日々をやり遂げたことが、自分の中で確かな自信になりました。

ちなみに、合格がわかった瞬間の正直な感想は「やったー!」ではなく「ホッとした」でした。

ユラル
ユラル

受験料が無駄にならなかった…(涙)と、真っ先に思いました。

レキダン
レキダン

感想、そこ!?

一方で、想定外のデメリットもあります。周囲から「城のことなら何でも知っている人」だと思われることです。実際の私は、自分が詳しいと思ったことは未だに一度もありません。城の世界は、知れば知るほど「知らないこと」のほうが増えていく世界なんです。

レキダン
レキダン

1級を取ってもそうなの!?

ユラル
ユラル

だからこそ、飽きずに城めぐりを続けられているのかもしれません。

それでも、学んだことは城めぐりの楽しみ方を確実に変えてくれました。

同じ城を歩いても、目に入る情報量がまるで違います。門をくぐるときの石垣の隅、屋根の上の飾り、曲輪の配置の意図…。勉強した分だけ、城が語りかけてくれる細部が増えました。これが、苦行の先にあった一番のごほうびだと思っています。

ユラル
ユラル

あの苦行が無駄にならなかったと今でも思います。

なお2026年からは、1級の合格回数に応じて石高が加算される「石高制度」も始まりました。1級合格はゴールではなく、その先も挑戦が続けられる設計になりました。

レキダン
レキダン

じゃあ、ユラルも2回目の1級取得に挑戦だね!

ユラル
ユラル

・・・

これから挑戦する方は、まず全体像から。級ごとの違いは、城郭検定まとめ記事で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q
準1級を飛ばして、いきなり1級を受けられますか?
A

受けられません。1級の受験資格は「準1級合格者」のみです。3級・2級は飛ばして準1級から受験することはできますが、1級だけは必ず準1級の合格が先に必要です。

Q
準1級・1級に市販の過去問題集はありますか?
A

公式過去問題集の「準1級・2級・3級編」に、準1級の過去問1回分と1級のチャレンジ問題が収録されています。1級専用の過去問題集や公式テキストは現在もありません。私が受験した当時は準1級の過去問集すら存在しなかったので、教材環境はかなり良くなっています。

Q
勉強期間はどのくらい必要ですか?
A

私の場合、準1級は3ヶ月ほど、1級は10ヶ月ほど(集中して勉強したのは6ヶ月ほど)でした。2級までの知識がどれだけ定着しているかで変わるので、あくまで目安として考えてください。

Q
準1級と1級の併願はできますか?
A

制度上は可能ですが、おすすめしません。1級で合格点を取れても、同じ回の準1級で不合格だと1級の合格が認められないためです。まず準1級を確実に合格し、翌年に1級へ挑戦する流れをおすすめします。

まとめ|城郭検定準1級・1級は「急がば回れ」だった

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 準1級までは誰でも受験できるが、1級は準1級合格者のみ
  • 併願は制度上できるが、おすすめは単願(準1級で落ちると1級合格が「幻」になる)
  • 準1級対策の最短ルートは、遠回りに見える「基本の学び直し」
  • 出題傾向は「数字・組み合わせ・現存・用語の一覧化」の4パターンで対策
  • 1級は時事情報まで追いかける持久走。試験2週間前は字面で詰め込む
  • 勉強期間の目安は準1級3ヶ月・1級10ヶ月
  • 当日は早め到着。わからない問題は飛ばす、空欄にしない

「武者返」にビビって基本に戻ったこと。併願せずに、1年かけて1級に挑んだこと。振り返ってみると、遠回りに見える選択が、すべて合格への近道でした。まさに、急がば回れです。

これから挑戦する方は、まず公式過去問題集と「お城のすべて」を手に取るところから始めてみてください。

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レキダン
レキダン

よ~し、僕はまず準1級を確実に仕留める作戦でいくよ!

ユラル
ユラル

その意気です、頑張ってください!

レキダン
レキダン

ユラルは2回目の1級だね!

ユラル
ユラル

・・・

※本人曰く二度と1級はやりたくないそうです。

※本記事の情報は執筆時点のものです。
試験日程・受験料・開催級・受験資格などは変更される場合があります。

受験をご検討の方は、事前に公益財団法人日本城郭協会の公式サイトにてご確認ください。
掲載情報の正確性には万全を期していますが、内容の誤りや変更による損害について当ブログは責任を負いかねます。